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北京オリンピックでメダル獲得が期待される女子カーリング。チームの大黒柱が藤澤五月選手です。
今回は、そんな藤澤選手のプレースタイルや歴代チームメイトとの相性について解説していきたいと思います。
これを見ると、藤澤選手のプレーを見るのがより楽しくなると思います!
藤澤五月のプレースタイル
得意なプレー
まず、藤澤選手の特徴として真っ先に挙げられるのが、ショットの精度の高さです。
簡単に言うとコントロールが良いのです。
カーリングは、40メートル先のハウスと呼ばれる円の中心に1つでも多くのストーンを残せるように競うスポーツです。ほんの0.1秒速いスピードで投げたり、3cm目標からズレるだけで全く状況が入れ替わる繊細なスポーツです。
また、氷の状態や観客数(場内に充満する熱気)によってもストーンの飛び方は変化していき、同じコースに同じスピードでストーンを投げたとしても飛び方が全く変わってしまうという事はザラにあります。
刻一刻と変化するアイスの状況をいち早く把握し、繊細かつ正確なショットを決め続けられるのが藤澤選手の長所です。
このシーンはカーリングの中でも最高難度のショットで、藤澤選手はこのようなショットをいとも簡単に決めてしまいます。また、安全策を避けてハイリスク・ハイリターンなショットを選択する事が多いのも藤澤選手の特徴といえるでしょう。
その姿はまさに氷上のギャンブラーです。
このシーンなどはまさに典型的で、決めるのが相当難しい上に、外せば相手に大量得点を与えてしまう可能性もあります。
更に、接戦の試合後半で舞台は日本選手権の決勝。
他の選択肢がある中であえて危険なショットを選択し、きっちりと決めました。
藤澤選手が所属するチームの試合は常にワクワクとハラハラに満ちあふれています。
藤澤五月さんのかわいい笑顔と強気のプレーは正反対ですね!
苦手なプレー
カーリング選手として完璧かと思われがちな藤澤選手にも、欠点はあります。
それは、プレー面ではなくメンタル面です。
調子が良い時はありえないようなスーパーショットをバシバシ決めてくる藤澤選手ですが、ひとたび調子を崩すと、立て直すまでに相当数の時間を要します。
調子が悪いときの特徴としては、イージーなショットを外してしまったり、罪悪感から味方選手と距離を取って話さないようになったりというものがあります。
味方が投げるストーンのコースを指定したり、作戦を練ったり、得点に関わるラスト2投を自ら投げるスキップというポジションは過酷で孤独です。
若かりし頃の藤澤選手は、国際大会やオリンピック出場が懸った試合など、ここぞという場面でショットを外す傾向にあり「ガラスのスキップ」と呼ばれた時代もありました。
フィギュアスケートの浅田真央さんも肝心なところで転んでしまった記憶がありますが、氷上のスポーツはそういうものなんです。
ただ、週に1回のメンタルトレーニングや国際大会での数々の修羅場をくぐり抜ける事で精神面の弱さも徐々に改善してきており、齢30にして、藤澤選手はいよいよ完成形に近付いています。
藤澤五月とドラえもん
北京五輪日本代表決定戦で藤澤五月さんが北海道銀行に勝った時、手の甲に「ドラえもん」と書いてあったのが話題になりました。
願いはかなうことを手の甲に書いておいたのだろうと言われました。藤澤五月さんは信念が強い!
ドラえもんっていうのがホンワカしますよね。願いはかなう。今回の北京五輪も願いはかなうはずです!
他の選手との相性
相性がいい選手は誰なのか?気になりますね!
藤澤選手と相性がいい選手
これまで、藤澤選手のプレーヤーとしての特徴に焦点を当ててきましたが、今度は藤澤選手と相性がいい選手とその理由について解説していきたいと思います。
藤澤選手と相性がいい選手は、以下のとおりです。
藤澤汐里(チーム東京)
高校時代、ステイゴールドというチームで共にプレーした藤澤汐里選手は、藤澤選手の実の姉です。
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汐里選手は責任感が強く抱え込んでしまいがちな藤澤選手に比べると楽観的かつ社交的な性格で、精神的に追い込まれた藤澤選手を和ませたりフォローするなど、肉親にしか出来ないアプローチで藤澤選手を暖かく包み込んでいたことと思います。
山口剛史(SC軽井沢)
ミックスダブルスで日本選手権連覇、世界選手権では日本勢最高位となる5位入賞を果たすなど、歴史に残る成績を残している藤澤・山口ペア。
チームメイトが沢山居る4人制とは違い、藤澤選手とたった2人でプレーしなければならない山口選手もまた、藤澤選手の名パートナーと言えるでしょう。
山口選手は「カーリング筋肉部」としても有名で、カーリング界随一の筋肉を武器に力強いスイープと声のデカさを全面に押し出して戦うプレーヤーです。
また、JCA(日本カーリング協会)のアスリート理事も務めており、人望の厚さも伺い知れます。
そんな山口選手の藤澤選手との関わり方は「とにかく藤澤選手を立てる!」です。
意見が対立した際は藤澤選手を立て、精神面の弱さが顔を出しそうになった時には道化に徹して笑顔を取り戻させるなど、相性は抜群です。
以下のエピソードは藤澤選手が不調に陥りそうになった時の山口選手の立ち回りが分かる記事です。
相棒の山口は楽観的だった。正確に表現すると、あえて楽観的に構えていた。
「ウエイトは合っているし、(藤澤は)しっかり投げてくれている。あとは、作戦の問題。これからよくなる」と、藤澤の力を信じて励まし続けた。
くだらない冗談を言ったり、「そだねー」を乱発したり、LSD(ラストストーンドロー。※試合前の練習後に投球して先攻・後攻を決めるもの)で藤澤と勝負を仕掛けたりして、悩める日本のエースをいじって、リラックスさせることに注力した。
「試合中にいきなり(山口が)『サッちゃん』と呼ぶから、何だろうな、ウエイトの確認かなと思ったら『Keep Smiling』って言ってきて(笑)。私、そんなにヤバい表情をしていたのかな、と」(藤澤)
(出典:https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/othersports/other/2018/04/27/___split_36/index_2.php)
精神的に不安定な面がある藤澤選手を上手く活かすにはやはり、彼女を元気づけられる明るさがある人が良いのかも知れませんね!
吉田知那美(ロコ・ソラーレ)
精神的に不安定な藤澤選手をうまく支えるという面では、吉田知那美選手は一級品です。
試合中、孤独になりがちな藤澤選手に対して、吉田選手は頻繁に話しかけに行ったり褒めておだててモチベーションを保たせることで、藤澤選手の精神的コンディションを大きく支えています。
そのスキルはミックスダブルスでペアを組む山口選手も認めており
「さっちゃんも生き物だから、時には(精神的に)やられてるなって時があるのね。ロコ・ソラーレでやってる時って、そういう場面で知那美ちゃんが言葉でサポートしてるんだろうなってのが見える」
出典:https://www.youtube.com/watch?v=t7fHSg8FnYg&t=9s
豪快で楽観的な山口選手のサポートとはまた違い、吉田選手の繊細で細やかな心配りが藤澤選手を助けているのでしょう。
藤澤五月 プレースタイル・長所・短所は?まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は多少専門的な内容になってしまいましたが、カーリングを見たことが無い方にもわかりやすく藤澤選手の特徴を伝えられたらと思い執筆致しました!
藤澤選手は天才的なスキルを持つプレイヤーですが、精神的な面からフォローできる味方が必要になる選手です。
お姉さんである汐里選手やミックスダブルスのペアである山口選手、ロコ・ソラーレで常に行動を共にしている吉田知那美選手は、藤澤選手の特性を理解し、それぞれのやり方で藤澤選手を支えています。
このようなチームメイトが居るからこそ、天才が天才で居られるのでしょう。
北京オリンピックでは、藤澤選手の繊細なショット、そして吉田知那美選手とのコミュニケーションにも注目して観戦してみましょう!!
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・藤澤汐里(チーム東京)
・山口剛史(SC軽井沢)
・吉田知那美(ロコ・ソラーレ)