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2019年の全日本剣道選手権大会は波乱でした。3連覇がかかった優勝候補筆頭である選手がまさかの1回戦敗退を期してしまいました。
その選手の名前が
西村英久選手
です。
昨年は1回戦で敗れてしまったとはいえ、彼が日本を代表する選手であることはかわりなく、2021年にフランスパリで行われる予定の世界剣道選手権大会の代表候補にも入っています。
現在、大学生チャンピオンの星子啓太選手や2019年の全日本剣道選手権大会で2位になった松﨑賢士郎選手の先輩でもある
>>星子啓太選手のページはこちら
>>松﨑賢士郎選手のページはこちら
西村英久選手の経歴などをまとめましたのでぜひご覧ください。
西村英久選手Wiki風プロフィール
生年:1988年生まれ 31歳(2020年現在)
大分県中津市出身
身長:1170㎝
得意技:小手緑ヶ丘中(大分)→九州学院高校(熊本県)→筑波大学(茨城県)→熊本県警に奉職
~主な実績~
全国中学校剣道大会 個人3位 団体ベスト8
全国高等学校選抜剣道大会 団体優勝
玉竜旗剣道大会 2連覇
全日本学生剣道選手権大会 3位
全日本学生剣道優勝大会 2位
全日本剣道選手権大会 優勝3回(2連覇1回)
都道府県対抗大会優勝
世界剣道選手権大会 団体優勝 個人3位
西村選手は大分県中津市で生まれ、育ち小学校3年生で剣道始めます。
親御さんの勧めで始めたそうです!小学生の頃の結果はあまり残っていませんが、中学生あたりから全国区で活躍を見せ始めています。
高校で地元を離れ九州学院へ
大分で全中ベスト8入りした西村選手は「高校剣道の王者」といわれる「九州学院」に進学します。名門 九州学院の練習はとても厳しいです。
ここで知力・気力・体力を鍛え、エース格へと成長した西村選手は、高校2年生から大将を務め、高校選抜では優勝、玉竜旗では2連覇します。(インターハイは勝ち上がれなかったようです。)
西村選手の高校時代の貴重な映像
このころからめっちゃ強いですね!一本目の胴の速さと言ったら・・目を点にして見ないとわかりませんよ!
名門筑波大学で陥ったスランプ
筑波大学は男女とも超名門で、史上最年少優勝した、竹ノ内佑也選手や昨年全日本剣道選手権大会で準優勝した松﨑賢士郎選手も筑波大学の出身です。
しかし、西村入学当初はあまり雰囲気も良くなく、成績も筑波大学らしいものではなかったそうです。
とにかく上下関係だけやたら厳しいだけで、ギスギスした感じだったのだとか( ;∀;) 入ってきた1年生は怒られたくない、鍛えられたくないだけで剣道をやっていたという雰囲気で失敗すると連帯責任になるため、同期同志の雰囲気も良くなかったのだとか・・
その中で、西村選手は考える剣道を実践、自分たちは何をするべきか?っと同期や後輩に問いかけ、部内の雰囲気を変えて行ったそうです。成績もそれに応じて良くなっていったそうです。
西村選手は大学時代最強と言われるほど強かったんですが、大学時代は中々タイトルが取れず、無冠の王者と呼ばれる存在だったそうです。
しかし西村選手が卒業した次の年の、2012年は、筑波大学の男子が全日本学生剣道優勝大会を制してますね。
当時のリーダーは村上雷太選手で、2017年の全日本で教員ながらベスト8まで上がった猛者です。
西村選手の考える剣道は現在の筑波大学に受け継がれているのか、星子啓太選手や松﨑賢士郎選手などの名選手を生んでいますね!
熊本県警に奉職! 全日本優勝3回!メディアでも注目される存在に!
西村選手は大学卒業後「熊本県警」の特錬に所属します。熊本県警は地方の県警ながら、警察剣道1部リーグでしのぎを削る超強豪チームです。自分を強くしてくれた熊本への恩返しという意味で熊本を選んだのかもしれませんね。
女子で世界剣道選手権を2連覇した渡邉タイさんも、熊本県警の所属ですね!
https://www.nishinippon.co.jp/image/56158/
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ここで警察としての仕事しながら、さらに考える剣道を磨いていくわけです。
初優勝したときの動画↓
決勝の相手は勝見陽介選手(神奈川県警所属)です。岡山の倉敷高校出身で伝説的な強さを持つ方です。
2回目優勝の時↓
2連覇を果たした時↓
2年連続でレジェンドオブ剣道である内村良一選手(警視庁所属)に勝利を収めています。
この内村良一選手も九州学院の出身で、全日本剣道選手権に最多出場記録を持った方です!
この時は確か38歳で、2018年度出場者の中でも最高齢だったのではないでしょうか?
ともあれ、2連覇を果たした西村選手は「全日本剣道選手権大会で連覇はできない」っというジンクスを破った3人目の人物となりました。
西村選手の得意技。強さの秘訣
西村選手の得意技は主に3つあります。
・小手/下からの小手
・引き面
・払い技
もちろんどんな技でも打てるのですが、西村選手の決め技として多く見られるのが「小手」です。
よくあんなところから打てるな!っというところで小手を打ちます。つばぜりから下がったところや、近間でのやり取りの中で生じたわずかなスキを狙い1本にしています。
↑参考動画
頭ではわかっていても中々打てるものではありませんよね。
下からの小手を打って、優勝を決めた場面↓
「手元を上げて間合いを詰め、相手が手元を上げたところに小手」っと表現できますね!
西村選手の攻撃の要がこの小手技です。
また払い技と言って、つば迫り合いの際、相手が打突してきて間合いが詰まった際などに竹刀を裏交差から払い、相手の「竹刀落とし」の反則にさせることができる技があるのですが、西村選手はこの技をしばしば使い、あっと!言うときには相手の竹刀を払い落としています。
この技があるというだけで相手に及ぼす精神力は計りしれないですね!
2015年の全日本選手権での安藤選手戦が印象的ですね。この技で2回安藤選手の竹刀を落とし、反則2回で一本として試合を決めてしまいました。
ものすごい速いので、よく見てみてくださいね。15:08あたりです。
こんんことされたらどうしたらいいかわからない・・っと思いますけど。
なんと2019年の全日本剣道選手権大会では1回戦敗退という結果に・・
何が起こるかわからない全日本剣道選手権大会。
プレッシャーに負けたのかどうかわかりませんが、試合を見てみると勝ち急いでしまって西村選手の良さが出ていないように感じました。
2020年以降は挑戦するのか?結婚などの予定は?
2019年の3連覇がかかった試合では一回戦で負けてしまいましたが、西村選手は現在でも現役で練習を続け、2020年の世界剣道選手権や次回の全日本に向けて練習されているようです。
トレーニング方法を紹介してくれています↓少年少女、学生のみなさんにも役に立つことでしょう。
2019年は負けてしまいましたが、日本を代表する選手として今後も活躍されていってほしいですね!
結婚や恋人の噂は全くをもって流れてきません。(一般人ですからね)
しかしまだ独身であることはご本人のFacebook等から伺えました!
誰が全日本チャンピオンのハートを射止めるのかも楽しみですね!
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