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広島と壮絶なデッドヒートを展開する巨人。開幕前はオドーアに泣かされたものの、ヘルナンデス、モンテス神助っ人を獲得して、首位争いをしています。
そんな強い巨人も出番がなく、戦力外通告をせざるを得ない選手がいます。該当する選手はこの時期、うすうす気づいていると言いますが、当人たちは分かっているのでしょうか・・・
戦力外通告されそうな選手10人を予想します。
阿部監督の秘蔵っ子!阿部監督からなぜ、どこを評価されたのか・・・
1人目の戦力外候補はウレーニャです。
2016年7月2日にミネソタ・ツインズと契約してプロ入りし、19年にはマイナーリーグで43試合に出場するも自由契約に。
19年11月に読売ジャイアンツのトライアウトを受けると、阿部慎之助二軍監督の目に止まり、育成契約を結びました。
早速1年目から2軍で好成績を残しました。以降も2軍では結果を残すものの、1軍では打てない年が続き、21年オフに戦力外通告を受けました。
22年には楽天に育成選手として入団し、イースタン・リーグで2年連続の打点王のタイトルを獲得します。しかし、23年には一軍出場がなく、楽天から戦力外通告を受けます。
その後、巨人では24年から阿部新監督が就任し、阿部監督は以前から評価していたウレーニャを新戦力として獲得。新助っ人のオドーアが、開幕前から帰国したことで、24年4月19日に支配下登録されました。
「阿部の秘蔵っ子」として期待されて、4月20日・23日・28日とチャンスを貰うものの、3打席連続三振。
5月1日の試合をもって、二軍に降格。
交流戦で再度昇格し、新助っ人ヘルナンデスの話し相手として、日本球界についても教えるなどベンチ会での貢献もありましたが、再度抹消。
現在までの1軍成績は7打数0安打4三振です。
年俸650万円。かなり安く、変わらず2軍成績が良いことは残留要素にはなりますが、日本球界の経験値は積めているにもかかわらず、1軍で打てません。
打席内容を見ても、1軍投手の早いストレートに振り遅れていたり、変化球にバットにかすることもなく三振する様子が見られました。
阿部監督からの評価が高くても、ウレーニャに助っ人枠を1つ使うことは考えづらいです。戦力外候補筆頭でしょう。
近年いいところなし。課題の制球難は精神面が原因か
2人目は高橋優貴です。
2021年には得意球・スクリューを武器に11勝を挙げ、左のエースとして期待された高橋。
実際に背番号も左のエースであった内海哲也コーチや杉内俊哉コーチ、工藤公康氏などが背負った「26」「47」を受け継ぎ、球団からの期待も大きかったのです。
しかし21年以降は怪我や課題のコントロールに苦しみ全く結果を残すことができず育成落ちも経験しました。
近年の振るわない成績から度々トレードや現役ドラフトの候補として名前が挙げられてきました。
しかし、今年に関しては開幕3軍スタート。2軍・3軍でも結果を残すことができず、他球団からの評価も落ちたことでトレードが実現することもありませんでした。
高橋の課題はコントロールと言われていますが、その根底には「メンタルの弱さからくる逃げ腰の投球が原因」とも言われています。
言うまでもなく巨人はファンやメディアの注目度も高く、高橋は環境を変えることが1番の復活への近道とも言われていた中でトレードでも需要が無くなるとなるとオフに現役ドラフトに出されるか、戦力外になると言う可能性が自ずと高くなってくるでしょう。
今季も2軍で防御率6.00、本来圧倒的な成績を残さなくてはいけない3軍でも失点する試合が目立ちます。
もちろんコントロールで崩れるシーンも見られますが、打ち込まれる試合もあるので怪我以降ボールのキレが戻っていないなどの要因などがあるとすれば、他球団で環境を変えても復活する姿は期待できないかもしれません。
期待しているファンは少ないかもしれませんが、二桁投手の意地を最後に見せて欲しいところです。
DeNAで力を使い切った「君はリハビリに来たのかね」
3人目は梶谷隆幸です。
今季の開幕戦では開幕直前に電撃退団したオドーアに変わってライトで先発出場すると右中間に抜けそうなあたりをダイビングキャッチ。
打っては2ランHRを放つなど攻守で大活躍を果たし勝利に貢献しました。
しかし、開幕三連戦後に22年に手術した左膝の違和感で戦列を離れると5月に再び昇格しますがまたも3試合出場後に同じ箇所の怪我で離脱。
再離脱となった5月5日以降二軍戦にも出場していません。
原前監督は「戦線離脱は職場放棄」とよく言っていましたが、今季の梶谷の稼働率はかなりひどいものと言えます。
20年オフにDeNAからFAで加入し、今季は4年契約の最終年です。
開幕直後こそ最高のスタートを切りましたが、このままでは新たに契約を結ぶことができるか微妙なラインでしょう。
幸いにも開幕前レギュラー不在と言われていた外野陣はヘルナンデス、若林の加入や丸の復活、そして岡本のレフトというオプションも増えたことで戦力は十分賄えています。
今年で36歳を迎える梶谷はまだまだ勝負強い打撃は健在ですが、これだけ怪我が多いと全く計算できません。
今季の年俸が推定2億円とされていますが、仮に契約を結んだとしても大減俸は必至でしょう。
巨人では過去に杉内現コーチが4億5000万円から5000万円。
小笠原道大氏が4億3000万円から7000万円とFAで大型契約を結んだスター選手が、球界最大級の大減俸を提示されることもありました。
このような例から推測して梶谷の来季の年俸は2000万から3000万円程度ではないでしょうか。
梶谷は大幅ダウンを受け入れるのでしょうか?
昨年の巨人は中田翔と中島宏之と契約せず、ウォーカーも放出。
一昨年前もポランコと契約しませんでした。
結果的に正解と出ました。
近年巨人の目利きは確かなので、球団が梶谷と再契約するのか、契約しないのか注目です。
力強い直球はあるが、協力中継ぎ陣に割って入れない
4人目は近藤大亮です。
オフにオリックスから金銭トレードで入団した近藤。
昨年度の壊滅的な中継ぎ陣の脆さに加え、速球で押せる右腕がチームに不足していたことや強力なオリックス投手陣からの加入ということで加入当初はファンから期待の声が聞かれました。
キャンプやオープン戦では力強いストレートを投げ込み巨人にはなかなかいないパワーピッチャーとして結果を残しました。
しかし熾烈な開幕一軍争いに敗れ開幕2軍が決まると、ここまで25試合に登板して防御率4.70と結果を残すことができておらず、1軍登板もなしと苦しんでいます。
特に与四球率は3.91と高く、四球を嫌う阿部監督にはあまり評価されない投球が続いています。
ただ、直球の力強さは健在で三振率は10.96と投球回を上回る三振を奪っています。
今季の巨人は昨年までが嘘のように投手陣が頑張っています。
新加入のケラーや船迫、さらに平内など昨年は1軍にいなかった右腕が戦力となっており、2軍で大活躍している菊地ですら1軍のチャンスを掴めていません。
33歳の近藤は経験という武器はありますが、後半戦にアピールしていかないと構想外というところも十分あり得るでしょう。
ただ、ここ9試合・9イニングで1失点11奪三振と好調をキープしているので、投手の疲労が溜まる後半戦にブルペンを助けるような活躍を期待しましょう。
昨オフの自主トレは守護神の大勢と共に行っており、関西出身のキャラクターはチームメイトやファンからも愛されています。
ここからなんとか巻き返して、来年以降の契約も掴み取って欲しいですね。
直球は確かだが芽が出ない。そろそろ・・・
5人目は直江大輔です。
高卒2年目から一軍で登板機会を得るなど将来のエース候補として期待されてきた直江。
当時21歳だった2021年の東京オリンピック前には侍ジャパンとの強化試合に先発し5回1失点と好投し大きなアピールに成功しました。
20年から23年までの4年間は1軍での登板機会を右肩上がりに増やすなど原前監督からの評価は非常に高かったと言えるでしょう。
しかし阿部監督に変わった今季はここまで1軍登板はなく2軍暮らしが続いています。
ファームでは先発や中継ぎとして15試合に登板。防御率3.35と少し物足りない数字になっています。
今季は井上温大や堀田賢慎など若い先発投手が出てきました。直江が置いていかれた感は否めません。
直江は150キロ台のストレートとスライダー中心の投手ではありますが、これといった決め球や飛び抜けた武器があるわけでないため、先発しても相手打線が二巡目に入ったあたりで捕まる傾向があります。
堀田のように独特なチェンジアップという武器を身につけたり、井上のように内海コーチとの15m間の投球練習でコントロールを向上させたなど今季の二人の飛躍にはやはり武器を増やせたという要因があります。
直江も何か武器を身につけないとこのままでは一軍で活躍することは難しいと言えるでしょう。
原前監督がかなり期待して起用していたことからも何か目を見張るポテンシャルがあるのかもしれませんが、直江にとっては勝負の今季であることは間違いありません。
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トレード相手が活躍したから風当りが強くてかわいそうなこの投手
5人目は小沼健太です。昨年7月に石川慎吾とのトレードでロッテから加入した小沼。
高校、独立リーグを経て今季でプロ4年目を迎えています。
189センチという長身から力のある直球を投げ込むまさにパワーピッチャーです。
しかしロッテでは22年に防御率6.04、23年は9.00と全く結果を残せておらずプロ通算32イニングを投げて四死球が18個とコントロールには大きな不安が残ります。
当時、2軍で打率.358と圧倒的な成績を残しながらも一軍では結果を残せずにいた石川は「2軍の帝王」と呼ばれトレード候補として度々名前が挙げられていました。
そんな巨人の誇る優秀なトレード候補である石川でほぼ実績のない小沼を獲得したことで格差トレードという声もあり小沼への風当たりは厳しいものでした。
さらにトレード同年に足の手術を受けるなど戦力になることはできずオフに育成契約となりました。
今季はリハビリからのスタートとなりましたが4月に3軍戦で実戦復帰を果たしました。
しかし、まだ本調子ではないのか3軍でも防御率4.71と苦しんでおりここまで2軍での登板はありません。
正直、2軍や3軍での登板がメインなので実際に小沼の投球を映像等で見る機会があまりないため課題点などはわかりませんが、怪我で育成落ち、今季の投手陣の頑張りなど様々な要素を鑑みても今季で26歳となる小沼にとっては今年は何がなんでも結果を残さなければならない立場にあることは確かです。
終盤戦に登板機会があるのか?
9月8日の背信投球でそのまま退団か・・・
続いては助っ人2年目のメンデスです。
来日初年度の昨年は16試合に登板し、打線の援護に恵まれず5勝5敗でしたが、防御率は2.07と安定した成績を残していました。
テレビなど映像ではわかりにくいようなまっスラ気味の癖球やチェンジアップを武器にランナーを出しながらのらりくらりイニングを稼いでいくような投球が印象的でした。
そんなメンデスには今季もローテーションの一角として大きな期待が寄せられていました。
しかし、開幕後の初登板で中日相手に4回4失点で負け投手となり2軍へ降格となりました。
たった一度の登板で二軍行きは厳しいという声もありましたが、投手への四球を含む4回で4つの四球を与えるなど開幕前から阿部監督が投手陣に何度も話していた「困ったらど真ん中」というテーマに答えることができず阿部監督の逆鱗に触れたという形でしょう。
その後は2軍での登板が続いていますが2軍でも防御率3.74と結果を残せていません。
また、課題だった制球面も与四球率も3.52と克服できていません。
ただ、荒れ球もメンデスの一つの持ち味でもあるので四球にそこまで敏感になる必要はありませんが、今季の巨人は昨年と違い先発が6枚揃っていますので、与えられたチャンスをモノにしないと厳しそうです。
9月8日のDeNA戦では、1死しか取れず4失点(自責点2)。
このまま退団の可能性も大きいです。
期待されたこの若手選手
7人目の戦力外候補は増田陸です。
高校通算34本塁打を誇り、2018年のドラフト会議で読売ジャイアンツから2位指名を受けて入団しました。
21年に不振で育成選手となりますが、22年にはオープン戦から結果を残し、再び支配下登録。一軍での出場が増え、5月には初安打と初本塁打を記録し、その後もスタメン出場が増加しました。特に5月の月間打率は3割を超え、以降も調子を継続し、6月もほとんどの試合で先発出場。
しかし、7月と8月には打撃不振に陥り、スタメンの座を譲ることとなりました。
ですが、21歳という若さで、69試合に出場し打率.250・5本・16打点と、将来に期待を持たせる年になりました。
坂本と師弟関係でもあり、後継者として大きく期待されます。
しかし、更なるブレイクが期待された昨年は、左肘の負傷もあり、シーズンを通して一軍出場はありませんでした。坂本に「ラスト1年お願いします」と、再度気合を入れ直した今年も、現在まで目立った活躍はありません。
2軍では87試合に出場し、打率.233・3本・26打点と、一軍に上げるには少し物足りない成績。1軍では得点力不足が続き、坂本などの不振もあり、増田陸が一軍に入り込む隙はありました。
交流戦で一度昇格していますが、5打数0安打で再度抹消されています。今年の2軍成績と1軍での打席内容を見ると、戦力外候補に挙がるでしょう。
しかし、22年に見せた1軍での実績と24歳という若さ。同年代の内野手には中山や秋広などのプロスペクトと、湯浅などの守備走塁型の選手が多いことから、打力型の増田は戦力外からの育成再契約になると予想します。
投げれば勝てるが、ガラスのエースで投げられないこの投手
続いての候補は8年目の畠世周。30歳。
ルーキーイヤーから6勝を挙げるなど将来のエース候補として期待されていた畠。
しかし度重なる怪我の影響もあり気がつけばもう8年目という印象のファンの方も多いのではないでしょうか。
21年にはキャリア最多の52試合に登板し中継ぎとしてのポジションを定着させましたが、防御率は3点台と絶対的なセットアッパーというわけではなくいわゆる便利屋としての起用が目立ちました。
今季は昨年の3月に受けたクリーニング手術から完全復活を目指してスタートしました。
開幕こそ2軍スタートでしたが2軍では好調を維持し1軍に昇格するまでに23試合に登板し防御率1.14と圧倒的な成績を納めていました。
昨年までの巨人の中継ぎであればすぐにでも1軍に呼ばれていたでしょう。
しかし今季は投手陣が軒並み安定しておりこれだけの成績を残していた畠ですら1軍昇格のチャンスが与えられませんでした。
ようやく1軍昇格のチャンスを得た7月。
試合展開の影響や登録メンバーの関係上ベンチ外という試合もありなかなか登板機会に恵まれませんでしたが7月14日のDeNA戦で大量ビハインドという場面で、ようやく出番を迎えます。
しかし、先頭の牧にHRを許すまさかのスタート。
しかしその後は三者連続三振を含む3回1失点とまずまずの結果を残しました。
ただ、その後は登板がなく再び 2軍に降格となりました。
決して悪い投球ではありませんでしたが、それだけ今季の巨人の中継ぎ陣の争いはレベルが高いということでしょう。
畠の年齢を考えると来年の構想から外れる可能性も否定できませんが、阿部監督は現役時代から畠のマウンド度胸を高く評価していて、切るに切れない投手か。
疲労が溜まった勝負の9月中旬から10月は投手は何人いても全く困りません。
畠世周がそこで投げられるか?注目です。
ファン感で「もっとがんばってほしい投手」に選ばれた投手
今季13年目を迎え、現在の巨人の投手陣の中で1番の古株となった今村信貴。
この今村に関しても若手の頃から期待されてきましたが、ここ数年はチャンスを掴みきれなかったと言えるでしょう。
21年の春先の今村は絶好調でついに覚醒かと思われましたが、シーズン中盤には失速し1年間フルでは結果を残すことはできませんでした。
22年は完全に中継ぎとして起用され55試合に登板。
ただ、コントロールを乱すことも多く、信頼を掴んでいたかといえばそうではありませんでした。
昨年は不調でわずか24試合の登板に留まり、強い思いで迎えた今季もここまで2軍が主戦場となっています。
ただ、2軍では防御率2.16と安定しておりいつでも1軍に呼ばれる準備はできているといえそうです。
5月に1軍昇格した際には2試合2イニングを投げ完全投球を披露し調子の良さが伺えました。
しかし、好投したにも関わらず「投手が多いから」という理由で2軍に降格。
この不可解な降格によって一気にトレード説が浮上しました。
今季の巨人は中継ぎが安定していますが、当時貧打だったこともあり野手の補強が急務でした。
しかし、蓋を開けてみればヘルナンデスやモンテスの両助っ人外国人や若林楽人の加入で野手の補強もスムーズに行われました。
結果的に移籍することはなかった今村ですが、今季の投手陣はかなりレベルも高く、新しい戦力も出てきています。
2軍ではしっかり結果を残しているところをみるとまだまだ戦力として活躍することも可能ではありますが、枠の問題や年齢を考えると1軍で結果を残さない以上、戦力外候補に上がってくると言えるでしょう。
現役ドラフトでも他球団から人気のある選手になることも考えられます。
求められて入団したが出番がなかったこの投手
馬場皐輔です。
仙台大学でエースとして活躍し、2017年ドラフトで阪神から1位指名され入団。18年にプロデビューすると、20年には32試合に登板し、防御率2.08を記録しました。21年には自己最多の44試合に登板し、3勝0敗10ホールド、防御率3.80を記録。23年は19試合に登板し、防御率2.45を記録するものの、阪神の投手陣の層の厚さ、コントロール面で不安が残るということで現役ドラフトに提出されます。
そこで馬場に目をつけたのが、中継ぎ陣が崩壊していた巨人です。現役ドラフトで指名し、2004年の野村克則以来の阪神→巨人移籍となりました。オープン戦では結果を残せず、開幕2軍となりましたが、5月22日に4番手として移籍後初の出場を果たします。タイムリーを打たれるも、2/3回を自責点0で抑えました。しかし、それ以降はライバルである巨人の強力なリリーフ陣の前では、出番がなく、今季は1試合での出場にとどまっています。
一方2軍では37試合に出場しており、防御率2.95。何より奪三振率が非常に高く、9.82を記録しています。巨人のリリーフ防御率が2.39でリーグ3位。勝ちパターンはもちろんですが、敗戦処理も充実しています。
特に同じ右投手の泉圭輔、平内龍太、一時期は西舘勇陽もいましたし、船迫大雅は勝ちパターンの一角へと立場を上げました。伊藤優輔もファームで好成績を残し1軍昇格を果たすなど、なかなか隙がありません。
馬場は現役ドラフトで入ったので、さすがにもう一年様子を見るかな・・・と思われますが、戦力外からの育成再契約と思われます。
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